このプロジェクトについて
宮城県は、転作で作ることで栽培面積も大きく確保できることにより、大豆作付面積、国内第2位の産地となっています。
宮城の食文化を象徴するものには、大豆を原料にするものが多く、これらは奥州仙台領の初代 伊達政宗公と累代の政策と尽力によって生まれたと言われており、製法や保存法も洗練され、現代に至るまで県民に愛される食文化として根付いています。
しかし、食生活の変化とともに地域に受け継がれていた時期に応じた大豆の楽しみ方、大豆を中心とした食生活が薄れてきており、特に若い世代を中心に習慣が継承できていない現状もあります。また、県内の各地域における大豆加工品の加工技術、後継者不足も問題化しています。
本事業では、これらを保護・継承するため、仙台城とともに400年を歩んできた富谷宿を舞台に、歴史を調査研究し、宮城の大豆の歴史文化・生産流通を紐解き文化財登録を目指すことで、地域への愛着や興味関心を起こし、大豆の食文化の保護・継承、長期的な食文化の定着を目的に事業を行うものです。また「日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され日本の和食文化が世界的にも注目を集めているように、和食に欠かせない食材である大豆の価値向上を図り、消費拡大へと繋がる事業として推進を行っていきます。
本事業は文化庁 令和4年度「食文化ストーリー」創出・発信モデル事業の補助を受けて実施しております。