「みやぎの⼤⾖ワークショップ」で仕込んだ味噌が出来上がりました!
2023年12⽉3⽇(⽇)に富⾕市成⽥公⺠館において、2022年12⽉に実施した「みやぎの⼤⾖ワークショップ」で仕込んだ味噌を使って「味噌汁・味噌⽟つくりワークショップ」を開催しました。
昨年12⽉のワークショップ参加者の皆さまにお集まりいただき、⻲兵商店 ⻲⽥治さんの味噌にまつわるお話と、宮城県味噌醤油⼯業協同組合 菅野紗代⼦さんに簡単にできる味噌汁と味噌⽟の作り⽅を教えていただきました。
宮城県味噌醤油⼯業協同組合ではトッピング味噌汁を勧めており、ネギやワカメはもちろん、キムチやチーズ、ポテトチップスなども味噌汁に合うことを知ると参加された皆さまは⾮常に驚きながらも、思い思いの味噌汁や味噌⽟を作っていました。
プロジェクト有識者の皆さまにも味噌汁を作っていただき、参加者の皆さまと⼀緒に味噌の⾵味とトッピングの楽しさを味わいました。
有識者検討会(まとめ)
本事業におけるまとめとして同⽇の午後から有識者検討会を開催しました。若⽣市⻑より現在富⾕市において実施している⾷への取り組みと今後の展望についてお話しました。
それを受けて各有識者より本事業での研究内容の振り返り、富⾕市の取り組みに今後どのように活かしていけるかを議論いたしました。
「歴史を紐解く中で富⾕宿の産業が明らかになり、次のフェーズとして⾷⽂化というテーマにスポットを当てて研究を進めていくことで、市⺠の皆様から昔のことを教えていただくなどと、プロジェクトが少しづつ市⺠の皆様に浸透しつつあり、それが声として届くようになったことは⼤きな成果であった。」
「アイデアとして、富⾕市に存在する在来酵⺟を研究し当時のレシピで味噌醤油復刻の実証実験や、今後も⼦育て世代の多い富⾕市において親⼦で参加できるワークショップの開催は、富⾕市への来訪動機になる。」
「今回の研究の中で宿場町に味噌醤油屋が10件程度、麹屋が5件程度であったことがわかり、味噌醤油屋の数に対して麹屋が多すぎることがわかった。
これは農村部に麹を提供していたということとなり、つまり農家が⼿前味噌を作っていたという証明になる。
ここで注⽬すべきは富⾕宿に味噌醤油屋が存在していたことではなく、周辺農家に⾃家醸造の⽂化があったということである。
今でも作っているお宅の調査などを続けて、⼿前味噌を作る⽂化を再⽣させるということが新しい地域⽂化として定着する可能性もある。」
「様々な⾷に関する取り組みを⾏っており多様な⾷⽂化に彩られた富⾕市において⼤⾖⾷⽂化が加わったことは⾮常に⼤きな成果であった。」
以上のように、有識者の皆さんから大豆の食文化や富谷の食に関する取り組みについて、貴重なご意見をいただきました。本市では、今回の有識者検討会でいただいたご意見を参考として、大豆の食文化にとどまらず、本市の食に関する取り組みを、今後も進めてまいります。